先日の記事で書いた「海外の優秀な人材確保へ向けた新たな優遇措置の実施」について、詳細がみえてきました。
閣僚会議にて、以下2点が決定しました。4月から実施の予定です。
①「世界ランキング上位100位以内の大学卒業で最長2年間、日本での就職活動が可能」
②「修士号を持ち、年収2000万円以上で高度専門職1号の在留資格取得が可能、取得後は1年で永住権」
①については、在留資格「特定活動」に新しく「未来創造人材」という分野をつくり、最長2年間の就職活動を可能にします。現行制度では、90日~最長1年間でした。また、就職先が見つかるまで働くことも可能であり、家族の滞在も認められそうです。
世界大学ランキングについては、クアクアレリ・シモンズ社公表「QS・ワールド・ユニヴァーシティ・ランキングス」、英国のタイムズ・ハイアー・エデュケーション誌公表「THE・ワールド・ユニバーシティ・ランキングス」、中国の上海交通大学公表「アカデミック・ランキング・オブ・ザ・ワールド・ユニバーシティズ」の3種のランキングのうち、2つ以上で100位以内に入った大学の卒業生が対象となります。
②については、条件を満たせば 在留期限で最長である「5年」の在留資格を取得できます。現行の在留資格「高度人材1号」は、世界大学ランキング300位以内の大学卒業の学歴、職歴、年収などの項目ごとのポイント制で、一律5年の在留期限を付与、3年以上活動すれば「高度人材2号」として無期限の在留が可能となります。現在の出入国在留管理庁最新の統計では、1号は1万6131人、2号は1068人が認定されています。
研究者や技術者など高度人材の国際的な人材獲得競争が激化するなか、トップレベルの人材を日本に呼び込む狙いで、要件が緩和されます。施行時期が確定すれば、再度記事にアップします。
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ニュースソース:JIJI.COM 2023年2月17日 8:54配信