先週、今週と立て続けに外国人の摘発がニュースに上がっています。
在留資格のない外国人を働かせていたり、または在留資格外の仕事を外国人にさせていた場合、本人だけではなく、雇用主側も罪に問われることがあります。
例えば、本人から提出された在留カードが「偽造カード」であった場合でも、雇用主側に責任が問われる場合があります。
在留カードが偽造だと知らなかった場合でも、不法就労助長罪として過失認定されています。
実際に、在留カードのデータのみ(原本確認なし)で判断した人材派遣会社が起訴され有罪判決を受けています。
これを阻止するために、雇用する際には以下のことを行う必要があります。
- 在留カードの原本を必ず確認すること
- その時に、在留カードの両面をコピーすること
- 在留カード有効が有効なものかどうか調べる(入管HPにアプリ、プラウザで確認できる失効情報照会サイトがあります)
- その照会情報の画面コピーをとっておく
ここまで行うことが、雇用主側の責任だとされています。
その他、外国人を雇用する際には、気をつけなければいけない点が多くあります。
弊所では、外国人雇用、労務管理、在留資格に関する相談を受け付けています。
初回相談は無料なので、お気軽にご連絡ください。
以下、参考までに不法就労、不法残留で摘発を受けた直近のニュースを抜粋しました。
直近のニュース1
在留資格のないベトナム人2人を美容師として違法に働かせたとして、会社経営者のベトナム人の女性が逮捕。
ベトナム人は90日間の短期滞在で入国していて、在留期限が過ぎてから勤務を始めたということです。2人とも、美容師免許を持っていなかったようです。昨年12月から勤務させていたということなので、10か月ほどの勤務期間です。
ニュースソース: YTV news 2023/10/18
https://www.ytv.co.jp/press/society/detail.html?id=d0806830d80d4cd6bfac706b815d87d4
ニュース2
在留資格のないタイ人を違法に働かせた疑いで、電気工事事業会社の社長と従業員3名、計4人が逮捕。
在留資格のないタイ人4人を建設現場で作業員として、違法に働かせたとして出入国管理及び難民認定法違反で逮捕されました。タイ人4人は、短期滞在の観光ビザで入国し、ブローカーから紹介を受けて、ソーラパネルの設置の仕事をしていたようです。
ニュースソース:YTV news 2023/10/19
https://www.ytv.co.jp/press/society/detail.html?id=3412554ba4044678848b632d6647dae0
ニュース3
北海道ニセコのホテルで働く、ベトナム人男女8人を逮捕。
在留資格はあるが、資格外活動許可を受けずにホテルの清掃員として働いていたベトナム人女性が逮捕され、その後の捜査で、他の7人についても在留期間の更新、変更を受けずに不法残留していたことが発覚しました。引き続き、詳しい経緯を調べているようです。
ニュースソース:北海道新聞 WEB 2023/10/24
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/930495/